新たな仲間 ~私がここにいる理由~
初めまして。今年度からあぐりいといがわの一員となりました松澤です。3月に東京の某美術大学を卒業し、地元糸魚川に戻ってきました。大学ではデザインを専攻し、写真・映像・立体作品・製本など、色々なジャンルを学んできました。……はてさて、私にはわかります。これを読んでいる皆さんの頭の中に今、たくさんの「?」が湧いていることが。いきなり異業種の言葉が出てきたぞ、と。その「?」にお答えします。農業という産業に就きたいと考えだしたのは、大学4年の春。その頃わたしの周りはまさに「就活祭り」でした。デザイン事務所や広告代理店、大手企業のデザイナーとなるべく就職活動に専念する同級生たち。いざ「自分は何になるのか。どんなことをして社会に貢献したいか」と自問自答をして得た結論は、「あらゆる人の健康を支えることに関わりたい」でした。学生時代の4年間、課題制作やバイトに日々追われ、徹夜は当然、食事をとり損なうこともザラな同級生たちを間近でみて、これは本当に良くない!と「健康の重要性」を強く感じました。「デザインで健康を支える」ことは決して不可能ではありません。しかし、あくまで間接的な関わりでしかないというのが引っかかりました。「健康を支える」ことに直接アプローチしたいと考え、就職の有力候補として浮上したのが農業でした。そしてある瞬間に、農業しかないと確信しました。「生きているすべての人にとって食べることは必要不可欠である」ということ。世の中の創作物・サービス・流通などを生み出す人たちのエネルギーは食べることであり、その「エネルギーとなる食べ物を作ることは社会を一番根底で支えている縁の下の力持ちである!」ということに気づいたのです。農業は年齢や性別、業種や生活環境に関わらず、あらゆる人の健康を支える社会貢献だと感動しました。農業って素晴らしい!心の底からそう思い、農業しかないと感じました。では、なぜ「あぐりいといがわ」を第一志望にしたか。それは、地元糸魚川の企業であること。糸魚川に人を呼び込むことの重要性を自分と同じ熱量で感じてたくさんの活動をしていることや、アクティブで前衛的な広報活動にとても魅力を感じたからです。ここでなら自分もワクワクできるだろう、共通の目標意識を持って貢献できるだろうと想像が膨らみました。皆さんの「?」、少しは解消されたでしょうか。決して考えなしに、のほほん(笑)と来た訳ではありません。私は、あぐりいといがわの信念と理念にとても共感しています。大学で得た能力も必ず活かせます。あぐりいといがわを選んだ自分を自分で「褒め褒め」するくらい、本当に来て良かったと思っています。みなさま、今後もあぐりいといがわをよろしくお願いいたします。松澤、頑張ります!
よろしくお願いします!
ぶどうを植えました!
大雪でぶどう棚が壊れてから3年。がらんとした畑に寂しさを感じていましたが、ようやく巨峰とシャインマスカットの苗木を植えられました。スコップが入らないほど固い土に、折れかけた心を奮いたたせて穴を掘る。堆肥や肥料を混ぜて、鍬やスコップで埋め戻す。その数62本。想像以上の肉体労働で、次第に減る言葉数に比例して雑になる仕上がり(笑)。それでも、数年後に再び広がるぶどう畑を想像してワクワク、疲れを忘れるほどです。小さく細く頼りない苗木ですが、しっかり根付いて新芽を出し、大きく成長してほしい。自然相手で思い通りにならないこともありますが、美味しいぶどうがたわわに実るその日まで、しっかりお世話をしていきます。
植えたばかりのぶどうの苗木
山菜もたくさん!
3月。雪解けとともにふきのとうが顔を出す糸魚川。それを合図とばかりに次々と山菜たちが芽生え始めます。そこで、糸魚川ではどんな山菜が採れるのか紹介します。4月上旬は、天ぷらや和え物、炒め物にピッタリなこごみ、こしあぶらなどなど。そして「山菜の王様」タラの芽。1本の木にひとつしか成らないので糸魚川でも高級品です。栄養価が高くアクも少ないタラの芽は調理のバリエーションも豊富ですが、なんといっても天ぷら。子どもから大人まで大人気です。木にはトゲがあるので採る時は慎重に。4月下旬から5月に入ると、山ウド、カンゾウ、タケノコが採れ始めます。山ウドは葉は天ぷら、茎は生で。香りと食感を楽しむにはウドが最適です。タケノコ料理が食卓に並ぶ頃、毎日食べていた緑の天ぷらが少なくなり、春が終わりだなぁと感じます。5月の連休過ぎにはうるいやフキ、わらびなど、おひたしや煮物で食べる山菜に変わっていき、やがて夏を迎えます。紹介したのは代表的なものだけですが、春の味覚山菜で、ぜひ季節を感じてください。あ、初夏からはトマトを(笑)。
うど、こごみ、タラの芽
編集後記
穏やかな日差しに包まれながらも、体を動かすと少し汗ばむ季節。種をまいたり苗を植えたり……実りのときを想像して心が躍る春が始まりました。心とは裏腹に日々の作業は力仕事も多く、クタクタになって家に帰れば泥のように眠ることもしばしば。元気な22歳を横目に衰えを感じます。ニュースでは今年の夏も暑くなるとのことですが、「お手柔らかにお願いします」と、今から天に向かって手を合わせています。(沢田)