紫キャベツで化学実験!?
野菜作りをしていると、畑の中には小さな科学が隠れていることに何度も気づかされます。今年の秋には、はじめて紫キャベツを栽培しました。すると小学生の二男から、「この紫色って、『身近な色の変化』っていう理科の授業で習うんだよ」と教えてもらい、思わぬところで野菜作りと理科がつながりました。紫キャベツの色の正体は、アントシアニンというポリフノールの一種で、ブルーベリーや赤ジソにも含まれる天然の色素成分です。このアントシアニンは、液体の性質(pH)が酸性・中性・アルカリ性と変わることで、赤・紫・青・緑と色が大きく変化します。これは、分子の構造がpHによって変化し、光をどのように吸収するかという「仕組み(共役系)」が変わるため。吸収される光が変われば、反射して私たちの目に届く色も変わります。レモンを入れると赤っぽくなり、重曹を加えると青くなる――そんな身近な変化の裏側で、実は分子レベルの化学が起きているんですね。野菜栽培は、土壌の化学・物理・生物のバランスを整えることに加え、野菜そのものの生理、周囲の生き物の生態、さらには天候の影響など、さまざまな「サイエンス」が求められます。それに加えて、収穫した野菜でもこうした化学変化を体感できるのは、とても面白いものです。ここで、この紫色の変化をおいしく楽しめるレシピをひとつご紹介します。
① 紫キャベツを細切りにする。
② 酢・オリーブオイル・塩・砂糖を合わせたマリネ液に漬け込む。
これだけで鮮やかな赤紫色の「紫キャベツのマリネ」が完成です。お酢の酸によって色がより赤く鮮やかになり、ちょっとした実験気分も楽しめますよ。
来春も栽培予定です!
そば粉を手軽に美味しく
年越しそば、お雑煮、おせち。年末年始の定番ですね。しかし最近は、「買ってきちゃう」「そもそも食べない」という方も多いのではないでしょうか。それでも糸魚川では、今も自宅でそばを打ったり餅をついたりと、手作りを楽しむご家庭も少なくありません。あぐりいといがわのそば粉やもち米も、毎年多くのお得意様からご注文をいただいています。とはいえ、そばや餅を自分で作るのはなかなか難しいもの。特にそば打ちは時間も手間もかかり、専用の道具も必要で、気軽には挑戦しづらいですよね。そこで今回は、そば粉をもっと手軽に、美味しく味わえる料理をご紹介します。実際にスタッフも作ってみました。まずは「そばがき」。お湯とそば粉を練るように混ぜるだけ(電子レンジでもOK)。もちもちの食感と新そばの強い香りが抜群でした。もうひとつは「そば粉のガレット」。そば粉と水、ほんの少しの塩で作る生地に、お好みの具材を乗せて焼くけ。卵、チーズ、ベーコン、生ハムをのせた定番ガレットと、バターと砂糖たっぷりのデザート系を試すと、どちらも社内で大好評でした。そばの香ばしさが甘味も塩味も引き立て、そば粉の懐の深さにあらためて驚かされました。作りながら「きのこや海鮮系も絶対合う!」と、スタッフの間でイメージがさらに膨らみました。とてもお手軽なのに、「初めて食べたけど美味しい」「香りがいいね」と、試食したスタッフから声があがり、そば粉の魅力を再認識した時間でした。もちろん、太くても硬くても自分で打ったそばは格別。時間と手間こそが最高の調味料。これは経験者の実感です。年末年始のひとときに、そば粉の新しい美味しさをぜひ取り入れてみてください。あぐりいといがわのそば粉、ただいま絶賛販売中です!
スタッフお手製ガレット(左)&そばがき(右)
見落としきゅうりとの付き合い方
8月下旬になると、ビニールハウスの主役がトマトからきゅうりにバトンタッチします。このきゅうり、実は「あるある」な悩みがひとつあります。それが、気がつくとドーンと巨大化してしまうこと。家庭菜園でも農家さんでも、一度は経験があるはずです。もちろん、私たちも例外ではありません。巨大化したきゅうりを見ると、「ああ、昨日見落としたな……」と、つい肩を落とします。曲がりはなんとなく諦めもつくのに、巨大化だけはやけに悔しい(個人の感想です)。「見つけた瞬間に採ればいいじゃない」と思う方もいらっしゃるでしょうが、さにあらず。きゅうりの成長速度はなんと、1日で5㎝と言われます。見つけた時点ではもう手遅れ、すっかりサイズオーバーです。袋に入らないほど大きくなると売り物にはしにくいのですが、ご安心ください。きゅうりはきゅうり、使い道はたくさんあります。おすすめは「佃煮」。私たちの自家消費の定番です。パリッとした食感と甘辛い味が、ごはんによく合います。農業体験時の昼食に用意すると参加者に大好評。「レシピ教えて!」という声もあがります。小分けにして冷凍もできるので、作り置きしておけば、おかずに困った時でも「これだけで飯3杯はいける!」と豪語する猛者まで現れます。家庭菜園で「採れすぎちゃって食べきれない」なんて方にもオススメです。ぜひお試しください。
収穫を待つきゅうり
編集後記
山間部はもちろん、糸魚川の市街地でも熊の目撃情報が後を絶ちません。昔、クマ牧場で見た熊はかわいい仕草で餌をおねだりしていましたが、野生の熊は冬眠前の栄養補給に必死なのでしょう。もう12月、山は雪で真っ白だと言うのに、なかなか冬眠してくれません。そもそも、冬眠する気はあるのかしら。トップアスリートを遥かに凌ぐ身体能力をもつ熊。遭遇したらどうしようと、怯えることなく外出できる日が来ることを願うばかりです。(山内)
